※ 発達障害・発育相談は、水曜午後、第1・第3土曜午後14:30から「予約制」で行っています。
受診と治療について
予約制(一人30分)ですので、まずは小児科を受診していただくか、お電話にてお問い合わせください。
受診なさいましたら、受診されたきっかけ、およびその症状のこれまでの経過をお話しいただきます。
必要に応じて、ご家族の構成やご家族の病気、受診された患者様を妊娠していたときの状況、生まれたときのご様子、首がすわった時期、歩き始めた時期や言葉を話し始めた時期、これまでにかかった病気や予防接種歴などについてもお聞きします。
母子手帳等参考に、紙一枚程度にまとめていただくと時間の節約にもなります。
また身長、体重、頭囲を計測し、発達レベルをうかがい、内科的な診察、さらに神経学的診察を行います。
診察の後は、必要に応じて市立病院での各種検査を行います(紹介)。
当院で投薬や言語療法、療育を行う場合もあります。
受診と治療について
発達障害は、子どもが発達していく過程のどこか幼児期、学童期に、年齢相応の発達を示さない、あるいは発達段階がアンバランスな状態の子どもたちを指します。
発達障害はスペクトラム(連続体)ですから、重症から軽症までが連続しており、「ここから先は治療が必要」と線引きするのは難しいところです。
発達障害で相談するかどうかのポイントは、保護者やお子様がどのくらい困っているかです。
発達障害は大きく次の3つのグループに分類されます。
ADHD(注意欠陥・多動症)
多動性、不注意、衝動性を症状の特徴とする発達障害もしくは行動障害
LD(学習障害)
全般的な知的発達に遅れはないものの、聞く、話す、読む、書く、計算する、または推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す障害
ASD(自閉スペクトラム症)
幼児が正常な社会的関係を発達させることができなかったり、言語の使用が異常であったり、まったく言語を使おうとしなかったり、強迫行為のような儀式的な行動をしたりする障害
発達障害のある子どもには、専門家の目から見た子育てのアドバイスや療育・言語訓練などが必要になってきます。そのため、当クリニックでは、看護師、言語療法士も交えての発達支援に特に力を入れています。一人一人の特性を考えて、将来、持っている力を十分に発揮できるように支援し、いわゆる「障害児」の味方となるよう、努力します。
また、子どもの発達は保護者の子育てに大きく関わっています。人は動物ですが、きちんと育てられないと人にはなりません。当たり前のようですが、重要です。ここも非常に重視しているところです。子育て支援、育児相談をいたしておりますので、遠慮なくご相談ください。
● 下記のような場合はご相談ください
- 言葉が遅い
- 会話が成り立たない
- 集団行動がとれない
- 友人と遊べない
- 落ち着きが無い
- 気が散りやすい
- 思い通りにいかないとパニックになる
- 感情コントロールができない
- 自分勝手な振る舞いが目立つ
- 好きなことしかしない
- こだわりがひどく強い
- 勉強について行けない
- 手先が不器用
- 音に過敏
- 学校に行けない
- 教室に入れない
- 育児がうまくいかない など