予防接種
発達・発育の具合を確認しながら接種します。
近頃はワクチンを接種していれば、子どもたちにとって危険な病気のほとんどは予防出来るようになりました。
ワクチンを打ってさえいれば、そのワクチンの予防する病気にかかる可能性はかなり低くなります。そのため、当クリニックはワクチンによる病気の予防に力を入れています。
年齢 | 実施日 | 予約方法 | |
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0~3歳 | 火・木・金 | 14:30~15:30 | WEB予約 |
土(第1・第3のみ) | 14:30~16:00 | ||
日(第4のみ) | 10:00~12:00 | ||
3歳以上 | |||
月・火・木・金 | 受付時間 【午前】8:30~11:00 【午後】15:30~17:00 |
診察時間内に直接来院 | |
水 | 受付時間 【午前】8:30~11:00 【午後】16:00~17:00 |
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土(第1・第3のみ) | 16:00~17:00 | ||
日(第4のみ)* | 10:00~12:00 | WEB予約 |
*第4日曜日はワクチン接種のみ対応いたします。詳しくはお知らせ欄をご確認ください。
※予防接種の予約受付は以下よりご予約をお願い致します。
お子さんの場合、年齢により受けられる予防接種が異なります。
定期接種と任意接種
● 定期接種
予防接種法で、接種について努力義務が規定されたワクチンです。接種費用については、接種対象年齢の範囲であれば、公費で負担されます。
● 任意接種
定期接種以外の予防接種ですが、病気を防ぐためには大事です。接種費用は自費になりますが、接種をお勧めいたします。
生ワクチンと不活化ワクチンについて
● 生ワクチン
生きた病原体の病原性を弱めたものを接種して、体の中で増やして免疫をつくります。
● 不活化ワクチン
細菌やウイルスに、熱やホルマリンを加えて病原性を不活化(免疫をつけるのに必要な成分は残して、増殖性・毒性を無くすこと)して投与し、免疫をつくるように導きます。免疫をつけるには数回の接種が必要です。
0歳のときに受ける予防接種
● ロタウイルスワクチン(定期)
冬場に多く起こる胃腸炎の原因であるロタウイルスの感染を防ぐワクチンです。
胃腸炎の原因となるウイルスはたくさんありますが、ロタウイルスは感染力が強く、激しいおう吐や下痢、発熱をともない、脱水症状やけいれんを起こしたり、脳症や脳炎を合併したりすることがあります。
ロタウイルスワクチンは経口接種するワクチンで、32週までに3回接種を完了する5価ワクチンと、24週までに2回接種を完了する1価ワクチンの2種類があります。どちらのワクチンも初回は生後14週6日までに行うことが推奨されており、接種間隔は4週以上です。
● ヒブワクチン(定期)
ヒブ(ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型:Hib)は細菌性髄膜炎(細菌感染によって、脳を包む膜に起こる炎症性の感染症)の原因菌となります。
ヒブワクチン導入前の日本では、年間約600人が、重いヒブ感染症である細菌性髄膜炎になっていました。対象年齢(生後2か月から5歳未満)でまだ受けていないお子様は、早めに受けるようにしてください。
● 小児肺炎球菌ワクチン(定期)
肺炎球菌はインフルエンザ菌と並んで子どもの細菌性髄膜炎や菌血症(細菌が血液中に侵入した状態。細菌性髄膜炎などに進展することもある)といった侵襲性(全身性)感染症の原因菌として知られています。
その他にも、肺炎や気管支炎、重い中耳炎などの原因にもなります。生後2ヶ月からのヒブワクチンとの同時接種をお勧めします。2013年11月より13価肺炎球菌結合型ワクチンが定期接種になりました。
すでに7価ワクチンを4回接種しているお子様でも、6歳未満であれば任意接種ではありますが、13価ワクチンを1回追加接種することができ、新たに6つの型の免疫をつけることが可能です。
● 4種混合ワクチン(定期)
今までの3種混合(ジフテリア、百日咳、破傷風)に不活化ポリオワクチンが加わりました。
百日咳は子どもがかかりやすく、かかると症状が重くなりやすい疾患です。特に小さな赤ちゃんの場合、重症化しがちです。
また、大人にも流行があり、どこでうつるかわからないため、生後3か月になったら、できるだけ早く受けましょう。3~8週間あけて3回接種します。その後3回目の接種から約1年あけて追加接種をします。
● BCGワクチン(定期)
結核菌によって引き起こされる結核を予防するワクチンです。
乳幼児が結核に感染すると、重篤な粟粒(ぞくりゅう)結核(結核菌が血液に乗って全身に運ばれ、少なくとも2つ以上の臓器に結核性の病変ができた状態)や結核性髄膜炎になりやすく、後遺症を残すこともあります。生後5ヶ月~8ヶ月未満に接種することが推奨されています。
ヒブ・肺炎球菌・4種混合の接種を3回終了したら、なるべく早い時期にBCGを接種しましょう。
● B型肝炎ワクチン(定期)
B型肝炎ウイルスに感染すると、急性肝炎を起こしたり、長く棲みついて(キャリア化)、肝硬変や肝臓がんを引き起こしたりすることがあります。
母親からの母子感染のほか、輸血等で感染することが知られていますが、知らないうちに感染することもあるため、ワクチンによる予防が必要です。生後2ヶ月から4週間あけて2回接種、その後20~24週あけて3回目の接種が必要です。
保育園に入園される予定があるお子様は、入園前に接種することをお勧めします。
1歳以後で受ける予防接種
● 麻疹・風疹混合(MR)ワクチン(定期)
麻疹(はしか)、風疹の感染を予防するワクチンです。
麻疹は感染力が非常に強く、高熱が続く辛い感染症というだけでなく、肺炎や脳炎などの重い合併症を引き起こしやすく、時には命を落とすこともあります。
風疹では発熱と同時に発疹もみられます。麻疹ほど重症化することはありませんが、妊娠初期の女性がかかると先天風疹症候群の子どもが生まれることがあります。1歳になったら、すぐに接種しましょう。就学前に2回目を接種します。
● 水痘ワクチン(定期)
水痘(みずぼうそう)は水痘帯状疱疹ウイルスの感染によって発症し、発熱とともに、痒みのある赤い発疹が現れて水ぶくれになり、全身に広がります。全てがかさぶたになるまで感染力は持続し、治癒までに約1週間かかります。
1歳を過ぎたら接種しましょう(3月以上の間隔をおいて2回接種)。
● おたふくかぜワクチン(任意)
おたふくかぜは、両側または片側の唾液腺(主に耳下腺)の痛みをともなう腫れと発熱を生じます。
約1週間程度で自然に治癒しますが、無菌性髄膜炎や脳炎、難聴の合併症が生じることがあります。1歳を過ぎたら予防接種を受けましょう。水痘ワクチンとの同時接種が可能です。確実な予防のために1回目の接種から4年ほどあけて、2回目の接種(MR2期と同じ頃)をお受けになるよう、お勧めします。
3歳以後で受ける予防接種
● 日本脳炎ワクチン(定期)
日本脳炎は、日本を含めアジア諸国で流行する病気です。
主に水田で発生するコガタアカイエカが媒介し、夏に出現します。感染しても症状が出ることは稀ですが、発症すると脳炎を起こすことがあります。ポリオなどと同様、有効な治療法が無いので、予防接種によって、感染しないようにすることが大切です。
3歳を過ぎたら1週間から4週間あけて2回接種し、その後、約1年後に追加の接種をします。さらに9歳から12歳で1回接種します。
なお、平成17年から一時期中止になっていたため、接種出来なかった人のための特例措置が現在講じられています。詳しくは直接ご相談ください。
● 子宮頸がんワクチン
ヒトパピローマウイルス(HPV)が子宮頸部に感染すると子宮頸がんを発症することがあります。子宮頸がんの発症年齢と出産年齢のピークが重なることが知られています。そのため20代前半の発症者から30代までの若い患者さんが多く、一年間に約10,000~15,000人の女性が発症し、毎年約3,500人が亡くなっています。しかし、ワクチンを接種することで防げる病気の一つでもあります。
毎年受ける予防接種
● インフルエンザワクチン(任意)
インフルエンザワクチンは、インフルエンザウイルスの感染を予防するワクチンです。
冬場に流行のピークがあるので、当クリニックでは10月末から年末にかけての接種を予定しています。