こどもの便秘は成⻑段階で原因が変わってきます。
こどもの便秘は成長段階で原因が変わってきます。
乳幼児期の便秘の原因
乳児期は母乳・ミルクを飲む量が少なかったり、幼児期では偏食や少食によるものや食物繊維や水分の摂取量が少ないことが原因となります。
また、小さなお子さまは排便機能が未熟で小学校高学年になる頃に大人と同じようになると言われており排便機能が未熟なことも要因の1つです。
その他、2~3歳のお子さまがトイレのトレーニングをする頃に起こる悪循環として次のことが起こります。
- 硬い便を出して肛門が切れ痛い思いをする
- 痛くならないように次の排便を我慢する
- 大腸に残った便からさらに水分を吸収しまた便が硬くなる
- 1~3を繰り返すことで、常に便が直腸にあり、徐々に便意を感じにくくなる
- 長い期間便が腸に残りさらに硬くなってしまう
無理にトイレのトレーニングをさせたり、無理やり浣腸を繰り返したりすると、痛みや苦痛からさらに悪循環が加速してしまいます。
小学校入学頃に起きやすい便秘の原因
便秘症の起こりやすい時期として小学校入学した頃に発症しやすいです。
この頃の便秘症の原因としては、生活習慣と心理的なストレスによるものがあります。
生活習慣の原因としては、不規則な生活習慣で朝起きることができず朝食を抜く習慣ができたり水分を十分摂取しない、時間がなくて学校に行くまでの間にトイレに行かなかったりということがあります。
また、お菓子の食べ過ぎや好き嫌いが激しく食べるものが偏ったりすることで食物繊維など排便を助ける栄養素を摂取できていないこともあります。
心理的なストレスとしては、小学校になると集団生活の中で学校にいる時に個室のトイレに行くのが恥ずかしかったり、周りの友達にからかわれたりするのがストレスになりトイレを我慢してしまうことや、小学校のトイレは和式トイレもあるので普段洋式トイレに慣れている子どもだと上手にできないなど、大人からするとささいな問題でも子どもにとっては大きな問題となります。
また、過去にお漏らしをして怒られた経験や硬い便による痛みなどもより便秘を加速させる心理的要因となりますので、これらを避ける必要があります。